学習指導要領が脱ゆとりにシフトし、以前に比べて内容も濃くなりました。
しかし、学校の先生たちは部活動やモンスターペアレントの対応など非常に多忙です。
副担任がいたとしても生徒一人一人に掛けられる目と手はさほど多くなく、依然として学習塾の需要はあります。
一方で少子化もあり、学習塾はそれぞれ生き残りをかけています。
学習塾を選ぶにあたって、どこがポイントか元学習塾講師の目を通じてお伝えします。
【レベル別授業】
首都圏私立の上高校を狙うのであれば、生徒ごとの習熟度に合わせてクラス変動がある塾を選ぶようにしましょう。
このとき、テキストが違って大変…というのではなく同じテキストを使いながらより深く学習できるコースを設定している塾が望ましいです。
中学生の場合は、3教科ないし5教科まとめての移動よりも単科で変動させてくれる方が弱点の克服と得意科目の伸長とダブルでカバーできます。
【授業料補助制度】
最近の塾では授業料の補助や免除をしてくれるところもあります。
塾ごとに模試の基準は違いますが、大手の高校受験塾であれば「駿台模試」の結果を提出するとよいでしょう。
こちらの模試は大変難しく、公立中学で最優秀と呼ばれる層であっても偏差値50を切るのはザラです。
駿台模試で偏差値60以上を取っていれば、入塾を断られることもほとんどありません。
特待生待遇で入塾することも可能ですが、塾それぞれで制度は異なりますので、詳細は各塾にお尋ねください。
【宣伝広告】
最近は生徒さんの合格校と本名、それから顔写真を掲載した広告を配布する学習塾も多いようです。
これらは、情報を受け取る側にとっては嘘偽りのない広告として非常に信頼できます。
しかし、一方で我が子の顔と名前、合格した学校が顔も知らない他人にばれてしまう、ということでもあります。
そして、親しい間柄であれば不合格だった高校もバレる危険があるわけです。
そのことを天秤にかけて選ぶ必要があります。
【外部の訪問者への対応】
学習塾に話に行った時、すぐに来客対応をしてくれる塾は果たして良い塾でしょうか。
それが、例えば午後2時で、生徒がまだ授業に入っていない時間帯であれば問題ないでしょう。
ですが、夕方に行って教室長レベルの担当者が対応する。これはいけません。
教室長と授業担当者が完全にわかれているならいいんですが、実力のある講師が教室運営もしているとなると避けたい塾です。
理由は、その講師が担当している授業を他の講師に任せたり、場合によっては自習にして対応しているからです。
つまり、我が子が入塾した場合に授業中にほっぽり出される可能性があるわけです。
手厚い指導を求めるなら、子供たちを第一に考えてくれる塾の方がいいですよね。