10代、20代の前半の頃は自分にとってシミ、シワ、たるみなんて全く関係ないと思っていたまさに幸せな時代でした。
学生時代は部活動やアウトドアなスポーツにも何の抵抗もなく、太陽はお友達と思っていたくらいです。
しかし、25歳を過ぎる頃になると、お肌の曲がり角という言葉がやたら気になるようになりました。
日焼けしてもすぐにもとに戻っていた肌は、歳を重ねるごとに戻りにくくなり、色素が沈着していると感じるようになりました。
顔はお化粧することで日焼けから多少は守られていましたが、案外気にしていなかった首元、デコルテの辺りに小さなシミが出来始めたのです。
出来始めにシミ取りクリームや化粧水などでケアすると少しは薄くなりましたが、年齢を重ねるごとにその回復力は弱まっていきました。
大きな口を開けて顔をくしゃくしゃにして大笑いするなんて、若い頃だけの特権です。
その行動はすぐさまシワとなって現れるようになりました。目尻の小ジワはもちろん、最も老け顔にさせるほうれい線は、顔面のたるみが引き起こす難敵です。
気付いたらある日突然に現れているので、発見した時のショックはかなり大きいものです。
シワとたるみを解消するための顔筋マッサージというのが流行った時は、ハウツー本を買って来てすぐにトライしてみました。
下から上へと引き上げるようなマッサージがシワとたるみを予防するというので、毎日かかさず行いました。
しかし、多少の変化は感じるものの、やはり引力には逆らえず、限界がありました。
その後、また顔筋トレーニングと称する変顔で顔の筋肉を鍛えるというのが流行りだし、またもやすぐにハウツー本に飛びつきました。
顔の筋肉が疲れる程にトレーニングすることで、シワを伸ばし、たるみを解消するというもので、推奨している著者は実年齢よりもかなり若く見え、生き生きとされていたのです。
私もそうなりたいと入浴中など、一人になる時には必ず顔筋トレーニングを試みていました。
多少は変わったように思いましたが、もともと怠け癖のある私は結局続かず挫折してしまいました。
現在48歳ですが、最近ではこの顔も歳を重ねた証と受け止めて無理しないようにしています。
笑いたい時に大きな口を開けて笑った方が、心にも体にもいい気がして無理しない生活が元気をくれるように思えるからです。